今年も、キューイーディークラブのガーデンに
クリスマスツリーがやって来ました!
当店の庭園を長年に渡り、手入れしてくださっている
造園業・樹木医 (株)花咲の山本哲氏に
ツリーについて、お話を伺いました。
<質問1>
QEDに毎年やってくるツリーは、
ここに、設置される期間以外、
土ごと山に帰ると聞いております。
具体的には、どんな場所なのでしょうか。
<回答1>
東京近郊の山間部に位置する、
樹木専門の生産農家さんの圃場(ほじょう)で
大切に育てられています。
周囲には民家も少なく、豊かな自然環境の中で、
クリスマスシーズンまでの間、英気を養っています。
☆樹木専門農家さんの元、大切に育てられらたモミが、
1年に1ヶ月だけ私たちの目と心を楽しませてくれるために
恵比寿にやってくるなんて、
なんだかキュンとしてしまいますね。
<質問2>
上記、毎年、木を伐採するクリスマスツリーよりも、
自然に優しい気がいたします。
実際、普段木のお仕事に携わられている、
プロフェッショナルの目から見て、どう思われますか?
<回答2>
おっしゃる通り、根付きのモミの木を毎年利用することは、
使い捨てではなく、環境への負荷を低減する点で
意味があると考えております。
ただし、一般的に流通しているクリスマスツリー用のモミの木は、
全て民有地で計画的に生産されたものであり、
無作為に伐採されるわけではありません。
また、利用後のツリーの多くは専門業者によって回収され、
木材チップや堆肥として再利用されるなど、
有効なリサイクルルートが確立されています。
そのため、どちらが一方的に「自然に優しい」と
断じるのは難しい側面もあります。
しかしながら、私が御社で根付きのモミの木を使い続けるのは
一時的な装飾品としてではなく、「生き物」として
大切に扱いたいという強い思いがあるからです。
その木が再び大地に根を下ろし、
成長を続ける姿を見守ることに、大きな価値を感じています。
☆一般的に流通している、モミの木に対して、私自身の
思い込みがあったと、大変勉強になりました。
しかし、山本氏のおっしゃる通り、毎年5センチほど
大きくなって、帰ってくるモミの木を見ると
とても愛しい気持ちになります。
(ところが今年、悲しいことが、、、>< 次に続く。)
<質問3>
例年QEDにやってくるモミの木が、今夏、暑さでやられてしまい
今冬、新たな木がやってきたと、聞きました。
常日頃、木や植物を通じて、山本さん自身、
温暖化を感じること、また日本の植物の生態系が変化していると感じる、
場面はありますか?
<回答3>
はい、おっしゃる通り、日々の業務の中で植物を
取り巻く環境の変化を肌で感じる機会が増えています。
近年、夏季の最高気温の上昇や酷暑日数が顕著に
増加していることは、多くの植物にとって過酷な状況を
生み出しており、今年のモミの木の件も、まさにそうした気象変動の影響を
強く受けた一例だと考えております。
地球の歴史上、気候変動は常に繰り返されてきましたが、
現在の変化の速さや規模には、これまでの経験則が通用しない場面も散見されます。
例えば、南方系の昆虫が普通に見られるようになったり、
本来であれば越冬できないはずの熱帯系の植物が生き残るケースも出てきました。
また、これまで九州地方など南の地域で問題となっていた樹木の病害虫が、
より北の地域へと分布を広げているのを目の当たりにすることもあります。
これらの現象は、日本の生態系が確実に変化しつつあることを示しており、
植物の専門家として深く憂慮しております。
☆樹木の医師の免許を持つ、山本氏ならではの
深い見解に感謝の気持ちを表しつつ、、、
美しいグラデーションを保っていたはずの、
日本の自然と生態系が急激に破壊されているとのこと、心が痛みます。
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(ブライダルオフィス)